京セラの太陽光発電の歴史
わが国の一般家庭における太陽光発電の導入は、経済産業省の助成事業や電力会社による余剰電力買取制度を背景に毎年増え続けています。
京セラが太陽光発電事業をスタートさせて約30年。
家庭用太陽光発電システムの市場開拓に励んできた京セラは、今では日本だけでなく世界でその名を知られるほどに成長しました。
家庭での発電規模は確かに小さいですが、自家発電・自家利用によって、自らの意思でエネルギー・環境問題に積極的に関わることができるようになったのは大きいと京セラは考えます。太陽光発電は、全人類的な課題である地球環境問題に、個人や家庭から始めて全員で参加できるものになったことの表れなのです。
1975年、EFG法(リボン状のサファイア基板を引き上げる技術)を応用した、シリコンリボン結晶による太陽電池の開発に着手することから京セラの太陽光発電の歴史は始まりました。
1977年にはシリコンリボンの連続引き上げに成功し、太陽光発電事業へのGOサインが出たのです。次には、EFG法に比べて生産性や変換効率に優れ、コスト面でも将来性のある鋳造法による多結晶シリコンにいち早く着目し、本格的な研究・開発に着手しました。
シリコン基板の研究・開発から、1986年には独自でシリコン鋳造装置を設計し、世界で初めて鋳造法による多結晶基板を用いた太陽電池の量産を開始。結果、モジュールのコストを1ワット1000円程度までの大幅ダウンを可能にしたのです。京セラが量産に成功した鋳造法による多結晶太陽電池は、今や世界の主流となっています。
ソーラーランタン、ソニー『ウォークマン』用チャージャー、センサーバードなど、さまざまな分野へと太陽電池の普及を図ってきましたが、一般住宅設置用のシステム開発を強化し、近年屋根置型住宅用ソーラー発電システム「SAMURAI(サムライ)」を発売、好評を得ています。
薄型・小型に軽量化した長短2種類のモジュールを組み合わせるという、他社では考え得なかった新しいスタイルを実現し、デザイン性と高性能を両立させることに成功しています。太陽電池が屋根のような美しい立体感を有し、屋根形状の違いや面積の大小に対応して発電力量を増大する、新時代の扉を開く新しいタイプのソーラーシステムです。